stand.fmで2025年3月2日に配信したラジオ配信内容をブログ用に読みやすく修正した文章を掲載します。
ミッドライフクライシスとは、一般的に30代後半から50代にかけて経験する、心理的な危機のことです。日本語では「中年の危機」とも呼ばれます。
この時期は、人生の折り返し地点を迎え、自分の人生について深く考える機会が増えます。これまでの人生を振り返り、今後の人生について考えたとき、様々な葛藤や不安が生じることがあります。
ミッドライフクライシスの主な症状
ミッドライフクライシスには、以下のような症状が現れることがあります。
- 強い焦燥感や不安感:「このまま人生が終わってしまうのではないか」「何かやり残したことがあるのではないか」といった焦りや不安を感じる。
- 過去への後悔や未練:「あの時こうしていれば」「もっと違う道を選んでいれば」といった後悔や未練にとらわれる。
- 将来への不安:「今後のキャリアはどうなるのか」「老後はどうなるのか」といった将来への不安を感じる。
- 自己肯定感の低下:「自分は何も成し遂げていない」「自分には価値がない」といった自己肯定感の低下。
- 気分の落ち込みやイライラ:気分の落ち込みやイライラ、集中力の低下、睡眠障害など、心身に不調が現れる。
- これまでの価値観や考え方の変化:これまでの価値観や考え方が変わり、新しいことに挑戦したい、何かを変えたいといった欲求が高まる。
これらの症状は、人によって程度や現れ方が異なります。また、これらの症状がすべて現れるわけではありません。
ミッドライフクライシスの原因
ミッドライフクライシスの原因は、人によって様々ですが、主な原因としては以下のようなものが挙げられます。
- 身体的な変化:更年期によるホルモンバランスの乱れや、体力・気力の低下など。
- 社会的な変化:キャリアの停滞、子供の独立、親の介護など。
- 心理的な変化:人生の折り返し地点を迎え、自分の人生について深く考える機会が増えること。
ミッドライフクライシスを乗り越えるには
ミッドライフクライシスは、誰にでも起こりうる自然な心の変化です。しかし、そのまま放置しておくと、心身の健康を害する可能性があります。ミッドライフクライシスを乗り越えるためには、以下のような方法が有効です。
- 自分の気持ちと向き合う:自分の気持ちを否定せず、受け止めることが大切です。
- 信頼できる人に相談する:家族や友人、カウンセラーなどに相談し、気持ちを共有することで、気持ちが楽になることがあります。
- 新しいことに挑戦する:新しい趣味や習い事を始めたり、旅行に出かけたりすることで、気分転換になります。
- 運動や睡眠など、生活習慣を見直す:心身の健康を保つために、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけましょう。
- 専門家のサポートを受ける:症状が重い場合は、精神科医やカウンセラーなどの専門家に相談しましょう。
まとめ
私自身も50代になりましたが、45歳ごろに職場の環境が変わり、自分の能力や周囲からの評価に満足できず、資格試験の勉強を始めたり、新しいことを探したりしましたが、その心情は焦りや憤りなどネガティブな感情が強かったように思います。今は、当時足掻いていたことが大切な通過点であったように感じます。
ミッドライフクライシスは、人生の転換期であり、自分自身と向き合い、成長するチャンスでもあります。焦らず、自分らしく、前向きに過ごしましょう。
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